ルキア
Lukia
アンジュタル族の天使
年齢:18歳
外観の特徴:長い金髪、緑の瞳、健康的な体格。白、金、青の衣装を好む。小さな羽のついた鎧を着用しており、これは完全な大きさの天使の翼に変わることができる。
能力:体力、飛行、天上の法則、調査、論理思考
魔法:光系
性格:ルキアは厳格だが、世間知らずである。彼女はルールは守られるべきだと信じており、嘘をつくことができない。非常に真面目な性格で、冗談や皮肉を嫌い、それらを理解することができない。しかし、彼女は鳥やお菓子が大好きで、それらのためならほとんどのルールを破りそうになることがある...。
翼のある使徒で、他の世界を監察するために派遣されているアンジュタル族の天使の一人です。彼女の任務は、すべての魂が天の階層における役割に従って行動していることを確認し、潜在的な違反を調査することです。アンジュタルのすべての住民と同様に、彼女は秩序の守護者としての役割を守り、より大きな善に奉仕するために自分の個性と欲望を捨てなければならないという強い衝動を感じています。
Back Story
彼女は宇宙の監察官となる定められた運命を認識し、すべてのスピリットコードとその無数の法則をアカデミーで学びながら、秩序ある平和な毎日を送っていました。
アンジュタルのほとんどの人々と同様に、彼女は人生において非常に安定した道を歩むことになっていました。最初は下級事務員としてスタートし、徐々に使徒の階級
を上げ、おそらく数十年後には地球か下層世界のいずれかで現場の仕事に就きくはずです。しかし、ハイアラーキーには別の計画がありました。
彼女が新人アカデミーを卒業してまだまもない頃、教皇の一人が彼女をクリスタルタワーのオフィスに呼び出しました。
「ルキアよ」
頭の中から響く声で教皇は言いました
「あなたの思考と感情が正常であることを願っています。なぜなら、これからあなたを驚かせるようなことを話すからです」
ルキアのような訓練を受けた使徒であっても、教皇を目の前にすると常に緊張するものでした。彼らは長い間人間のような姿を一切放棄し、法の純粋な表現、回転する
リングで覆われた金色の球体、体のきらめく各表面からすべてを見通す目を瞬かせながら生きていました。教皇から「驚かせるような」という言葉を聞いて、彼女の胸は高鳴りました。
「はい、名誉ある教皇様。あなたが私に求められるものは何であろうと受け入れる心の準備はできています。もしそれが驚くようなものだったとしても、きっとそれは私自身の無知によるものです。全てはそうあるべく定められているはずですから」
とルキアはつぶやいた。
「よろしいでしょう」と厳かな声が響きわたりました。「あなたの後見人であるカスティエルが共に参加し、詳細を共有します。あなたの道が外れないように、使徒ルキア、あなたを現在の任務から解任します!そしてあなたにデモスカス族と交渉するべく彼らの元へ行くことを命じます」
「デ…モスカス族の元へですか?」
ルキアは生まれて初めて自分の感情をコントロールできなくなりました。しかし、それはほんの一瞬で、彼女はすぐに気持ちを立て直しました。
しかし、教皇はすでに他の者たちのほうへと向き合っていて、彼女は自分が今聞いたことを理解しようとしながら塔から出ていくしかありませんでした。
「私はアカデミーを卒業したばかりなのに、なぜデモスカスたちの元へと行かなければならないのだろう?」
と彼女は小声でつぶやきました。それは怒りからの問いではなく、いずれにせよ彼女は命令に従うつもりでした。ただ困惑していたのです。
塔を出ると、彼女は塔を囲む美しい広場に白い大理石のベンチを見つけ、気持ちを落ち着けようと座りました。彼女は背負っていた鞄を開けると、金箔の包みにくるまれた拳大の物体を取り出しました。それは彼女のお気に入りのひとつ、ふわふわのクラウドケーキでした。すぐにそれにかじりつくと、高鳴っていた胸の心拍数が少し遅くなりました。
「ああ、ここにいたんだね!可愛いルキア。これからは私が君を守らなければならない」
それは、彼女のひと時の休息を邪魔する、はっきりとした大きくて迷惑な声でした。
「ちょっと待ってください…あなたは誰ですか...」
ルキアはケーキを口に詰まらせて苦しそうに答えます。
するとまだ幼さの残る笑顔の少年が、ルキアの前にひざまずき、彼女にハンカチを差し出していました。
「私はあなたの新しいパートナー、守護者カスティエルです。私たちの任務の成功をはもう約束されたようなものです!」
「ああ、もうだめだ!この人が私の守護者カスティエルとは…」
絶望にとらわれて彼女は、思わずそう声に出しそうになってしまいました。