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カスティエル

Castiel

アンジュタル族の天使守護者

年齢:20歳

身体的特徴:短い金髪、青い瞳、しっかりした体格。天使守護者の名門出身で一族である事を示す装飾が首の下に施された青と金の鋼鎧を着用している

能力:戦闘、防御、人間の習慣、ジョーク

魔法:光系

性格:カスティエルは困難な状況でも常に笑顔を絶やさない、有能な戦士である。彼は人間の文化について学ぶのが好きで、非常に奇妙な概念であるユーモアに魅了されている。彼は騎士道精神を持っているが、時として他の男性から軽薄に見られることがある。

アンジュタル族の天使で軍事的な役割を担っています。任務につく使徒を護る守護者であり、少年のように幼く見えますが、実はすでに多くの経験を積んでいます。また命令を受けると迅速に行動する実行力も持ち合わせています。

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Back Story

彼は訓練中に地球について多くを学び、まだ若いのに何度も訪れています。冗談が大好きな彼は地球の文化、特に人間の持つユーモアの感覚に恋をしていて、彼の同僚や上司を困惑させています。
よく地球の面白い本や印刷物を密輸したり、冗談を言ったり、周りの人に悪戯をしたりしています。それでいて彼の周りの大多数の人々にはまったく意味がわかりませんが、少しずつ人気者になりつつあります。
軽薄な性格にもかかわらず、カスティエルは戦いの達人であり、防御と攻撃の両方の魔法に精通しています。彼はまだ任務を失敗したことはありません。
しかし最近、守護していた使徒を非常に奇妙な状況で置いていかざるを得ない事態になりました。
彼とその時のパートナー、ザリアは、さまざまな宗教の聖なる遺物が連続して盗まれている謎の窃盗事件を調査していました。
そして彼女の探知能力と人脈を活用して、ある有名な教会から盗まれた聖なるイコンの窃盗犯たちの居場所を特定することに成功しました。彼らは教会からあまり遠くない埠頭の打ち捨てられた倉庫を隠れ家にしていました。
彼女は犯人たちに見つからないように、また用心棒たちの位置を明らかにするために千里眼魔法を使いました。魔法を使って倉庫の中に入るやいなや、イコンがどこに保管されているかが分かったのでそれを回収するためのシンプルな計画を立て始めました。
それは本当に簡単なミッションのように思えました。ザリアが盲目の魔法をかけて、泥棒たちを数秒間だけ混乱させている隙にカスティエルが聖なるイコンを取り戻し事を荒立てずに立ち去るだけです。
これは彼らが前から何度も使っていた標準的な戦法でした。ところがザリアが魔法の杖を上に向け、魔法の言葉「Lux... Maxi...」を口にしたとき、彼女はその場で凍りつき、それ以上呪文を唱えることができなくなりました。
「どうしたザリア、?なぜ止める?」カスティエルはそう叫んで、すぐにその理由が分かりました。倉庫の天井の近くに、辺りを見下ろすように光りながら回転する金の玉が浮かんでいて、それには点滅しない巨大な目、vigilorbus、ハイアラーキーの監視用の目がありました。
それはすぐに二人の視線に捉えました。「あなたたちの仕事は評価されていますが、もう必要ありません。ミッションを終了し家に帰って休んでください」
雷のような教皇の声が、彼らの頭の中で響きました。それはもちろんvigilorbusから来るものではなく、教皇の一人の直接の命令でした。
ザリアは驚きを隠せませんでした。なぜミッションを終えようとするその瞬間に止められるのか?これは、もしかすると混沌の代理人の策略なのか?彼女が響く声に疑問を投げかけようとしたとき、その声は再び彼女の頭の中で響き渡りました。
「命令に従いなさい、使徒ザリアよ。既に決定されていることに疑問を投げかける必要はありません」
その権威のある断固とした口調は、どんな変身の達人も真似することはできないでしょう。彼女はため息をつき、カスティエルに退くように合図をしました。
「物事の明るい面をみようよ。報酬も貰えるし、早めの休暇も貰える。これは僕たちにとって“win win”な状況じゃないか」
とカスティエルは、寂れた埠頭を歩きながら言いました。
カスティエルのその軽やかさと遊び心は、使徒の守護者としての彼の堅実さとは対照的であり、これにより彼は多くの同僚や上司たちの間でユニークな存在となっています。しかし、彼のこの性格が今後のミッションにどのような影響を及ぼすのか、またザリアとの関係がどのようになっていくのかは今は分からないことでした。
「これを“win win”と呼ぶの、カスティ? 私にはそうは思えないわ。彼らが聖遺物がそこにあることをはじめから知っていたのなら、なぜ私たちを送り出したの?それに、私はこれまで地球でオーブを見たことがないわ」とザリアは、彼女の神聖な銀のタブレットにミッションの報告書を書き始めながら返事をしました。
「確かに、あの聖遺物は最も強力なものの一つだった。もしかすると、あの泥棒たちがそれを使って何かをやらかすのを確実に阻止したかったのかもしれないよ」
カスティエルは地球人が「ビーフジャーキー」と呼ぶゴムのようなおやつをかじりながら答えます。
「ただ...まあ、あまり気にしないのが良いのかもね。多分、長いこと調査の仕事をやってきたせいで、私は人間たちのように懐疑的な性格になってきたのね。命令を信じるわ、それが正しいことよね?」
ザリアは冷ややかに言いました。
「姉貴、命令を信じよう!」
安全な家にたどり着くと、疲れ果てたカスティエルはベッドに潜り込み、天界に戻ることを心の中で準備し始めました。しかし、目を覚ましたとき、ザリアの姿はどこにもありませんでした。
カスティエルは彼女を必死に探しました。もしかすると任務の最後の瞬間にしくじって彼女を守ることができなかったのではないかと心配したのです。しかし、彼らがペアリングしているコミュニケーションリングを通じて彼女の声が聞こえてきました。
「私は大丈夫、カスティ。だから私を探さないで。私は呼ばれてしまった。天界に戻り、あなたの務めを続けてください。あなたと一緒に仕事ができてうれしかった。私を探さないで」
彼女の声は冷静でしたが、言葉はまるで予習されたもののようでした。ザリアは何十年も地球にいたので、天界の若者らしい単調な口調はもうとっくになくなっていました...
カスティエルは深くため息をつくと、微笑みながら独り言を言いました。
「まあ、この作戦を立てたのは君だったからね。友人の言葉を信じるよ。でも、またいつか君に会えることを願っている」
彼はトランクを持ち上げると地球の土産物の隠し場所を忘れずに確認しました。今回は、馬鹿馬鹿しいギャグでいっぱいの人間たちが「コミック」と呼ぶカラフルなページで印刷された本をいくつか持って帰るつもりでした。そして、彼は帰還の呪文を唱えると、宇宙を通って天界へと戻り、次のミッションを待つことにしたのです。

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